AMN様経由でLenovo ThinkPad X100eをお借りしましたので少しずつレビューをしていきたいと思います。
複数回に分けてレビューする予定で、今回はボディ周りについて取り上げます。

ThinkPad X100e 38J-06 カラーはアークティック・ホワイト
CPUにシングルコアのAMD Athlon Neo MV-40を搭載したモデルで特に新しいモデルというわけではありません。
簡単なスペックは以下の通り
| CPU |
AMD Athlon Neoプロセッサー MV-40(1.6GHz)シングルコア |
| チップセット |
AMD M780G |
| グラフィックス |
AMD Radeon HD 3200 グラフィックス(チップセット内蔵) |
| ディスプレイ |
11.6型LEDバックライト(1366×768) |
| 有線LAN |
1000BASE-T |
| Webカメラ |
30万画素 |
| メモリスロット |
SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、MMC、メモリースティック、メモリースティックPRO対応 |
| サイズ(幅×奥行き×高さ) |
282×209×15~29.5mm |
| 重量 |
約1.5Kg(6セルバッテリー装着時) |

ThinkPadといえば黒ですがX100eでは、ミッドナイト・ブラック、ヒートウェーブ・レッド、アークティック・ホワイトの3色で展開されています。
ThinkPadの中でもXシリーズといえば、日本のビジネスマンに多く支持されているクラスですがIdeaPadでコンシューマー向けにも進出を始めたLenovoにとってX100eは法人向けのエントリーモバイルとして、またコンシューマー向けのネットブック、CULVノート対抗の両方ミッションを攻略する為に産み出された製品ということがカラー展開から見え隠れします。

同時期に発表されたThinkPad Edgeシリーズも2色展開されています。こちらもX100eと同じミッションを与えられた機種でしょう。

質感としては初代Eee PC701やEeePC900に近いABS樹脂の成型色(?)といった感じでThinkPad X200シリーズなどで採用されているマグネシウム合金やカーボングラスファイバーといった素材は使われていません。また、UVコーティングやPUコーティングは施されていない為、傷にはあまり強くなさそうです。
しかしながら、天板をドーム型にして若干の空間を作ることによりThinkPadとしての高い堅牢性はしっかりと備わっているそうです。
コストを無視すれば強靭なボディを実現することは簡単でしょうが、コストをかけずに実現したという点に関しては優れた発想と技術力あっての成果でしょう。

今回試用したモデルは6セルバッテリーモデルのためバッテリーがはみ出ます。それでもThinkPad X200sの3セルバッテリーと比較した場合、
まだこちらの方が面積は小さくなります。外出先に持ち出す場合6セルバッテリーは必要でしょうから、ここはグッと我慢するべきでしょう。
ただ、CULVノートではAspire1410やUL20Aはバッテリーの飛び出しは無いためLenovoにはもう少し頑張って欲しいなぁと思うところです。
もちろんIntelプラットフォームとAMDプラットフォームでは事情は違うのでしょうけれど。


インジケータLEDに関してはX100e(左)はバッテリーとスリープ状態のLEDしか備わっていません。それに対してX200s(右)は必要とされるLEDはほぼ網羅しています。
これはX200sが特に凄いわけでも無く、ネットブックやCULVノートでも搭載されているためX100eのインジケータはそもそも足りていないと言えます。
今のご時世ソフトウェア的になんとかなるとは言え、少なくともHDDのLED位は欲しい限りです。SSDを搭載しているわけでも無いのですから…




キーボードに関してはX100eは伝統的なThinkPadシリーズの7段配列は使用せず6段配列を採用されています。
それに伴いPageUpやPageDownといったキーが移動されています。
この配列に関しては賛否両論あるでしょうが、ThinkPad以外も使用している私としては特に気になりません。所詮慣れですから。
また、X100eは近年流行のアイソレーションキーボードを採用しています。質実剛健なThinkPadが流行に乗るというのも珍しい話ですが、しっかりと打ちやすさを研究されています。キー自体が弧を描いたデザインになっており、1キーずつしっかりとタッチすることが出来ます。
また、アイソレーションキーボードの特徴である隣接するキーと隙間があるため、タイプミスもし辛いです(これは個人差があるでしょう)
キーピッチも19mmを確保されており、スペックとしては十分です。

キーボードに「ゆがみ」「たわみ」は皆無です。他のネットブックやCULVノートとは明らかに違う印象を受けました。
キーストロークは2mmで、X200sよりもクリック感があり「ポコポコ」と打ち込めます。
X200sとは違う感触でしたが、悪くない感じです。ゲームコントローラーのボタンに近いと言えばそうかもしれません
打ち込み時のグラつきは無く非常に快適です。このクラスでこのキーボードはなかなか無いと思います。
私の中では X200s>X100e>UL20A>AS1410といった位置づけです。

X100eにはラッチが無いため、液晶側にある突起に指を引っ掛けながら開きます。
しかし、片手で開くことが出来ないため結局キーボード側を支えながら開く事になります。
ちょっとやり辛いですね~キーボード側にも指を引っ掛ける場所が欲しいです。

X100eのインターフェースは最低限の構成となっており、至ってシンプルといっても良いでしょう。
目新しいものとしては右サイドにあるPowerd USBに対応したUSBポート程度で、他はよくあるネットブック相当と言えます。
今CULVノートの一部にはHDMI出力が搭載されていますが、私としてはこのThinkPadにも是非ともHDMI出力を搭載して欲しいですね。
近年は企業でも液晶TVを使いプレゼンする事もありますから、従来のアナログRGBだけでは物足りなくなってきたのではないかと思います。
今は液晶TVがとても安くなっているため小規模の会議などではプロジェクターを使わない場面も増えてきています。
特に規模の小さい中小企業(X100eのターゲット市場とも言えます)では有効でしょう。
ThinkPad X100eに搭載されているAMD M780チップセットはHDMI出力をサポートしていますし、不可能では無いと思います(その反面ロイヤリティなど面倒なこともありますが…)。
とりあえずボディ周りはこれにて終了。
今回のレビューを通じ、ネットブックにThinkPadの信頼性を詰め込んだ結果がThinkPad X100eなんだと感じました。
外見こそ他のネットブックとの違いはトラックポイント程度ですが、実機を触ってみるからこそ感じられる快適さはありますね。
その反面LEDなどちょっと省略しすぎな部分もあり実に惜しいところです。
次回は性能や発熱周りを見ていこうと思います。